実は、ほとんどの人には、心からやりたい仕事などありません。
それなのに幻想を追い求めるあまり、いつまでたっても「やりたい仕事が分からない・・」と彷徨い続け
「自分探しの旅」という、現実逃避を続けることにもなります。
とはいえ、やりたくない仕事をして、給料日や週末だけを楽しみに生きるのはつらいものですよね。
同じ働くならやりたい仕事に就いて、充実した毎日を送りたいものです。
かつての私も自分のやりたいことが分からず、このままでいいのかなと思いながらも、何もかも中途半端になっていた時期がありましたが
ほんの少し視点を変えるだけで、道が一気に開けていきました。
そこで、この記事では
1.やりたい仕事が分からない根本原因
2.適職にたどり着くまでの正しい手順
を解説します。
「とりあえず何でも挑戦してみよう!」といった根性論ではなく、まずは視野を広げ、過去の棚卸しからしていくことです。
仕事は、生き方にも影響してきます。
つまり、適職を見つけられることで、人生の質もどんどん良くなっていきますが
やりたい仕事が分からないままだと、面倒な人間関係に巻き込まれ、他人に振り回され続けたりと、意味のないガマンも増えてしまいます。
やりたい仕事が分からない根本原因
やりたい仕事が分からない原因は、「目的」もなく、いきなり「手段(仕事)」から探そうとしているからです。
旅行で例えると、行先も決めてないのに、車で行くか飛行機で行くかどのルートが最短か、と悩んでいるようなものです。
これではいつまでたっても、答えが出ないのは当然です。
目的とは「あなたがどんな状態でありたいか?」
つまり、「どんな影響を与えたいか」「私はどうありたいか?」を明確にすることです。
その目的のために、どんな手段を使うのか?それが「仕事」になります。

例えば「人に喜ばれたい」が目的だとします。
では、どんな人に、どんな風に喜ばれたいのか?
自分の好きなことや得意なことを最大に活かせる方法はなんだろうと、掘り下げていくことで、やりたい仕事がだんだんと絞られていきます。

物事から「やりたい仕事」を見つけられる人は、ほんのわずかな人だけです。
ほとんどの人は「どうありたいか?」と状態に重点をおき、小さな好きや得意なことを積み重ね、やりたい仕事へ近づけていきます。
でも、そこまで仕事に対して意識も高くないし、生活のために働いているだけだから・・
と思っていたとしても、それは本来の目的を心の隅に押し込んでいるだけかもしれません。
「夢」は、あらたに見つけるものではなく、見失っていたものを思い出すものです。
小さい時は、誰にでも夢はあったはずです。
大きくなったら「アイドルになりたい!」と目をキラキラさせていたかもしれません。

でも、大きくなるにつれて、親や先生、友達から「あなたにできるわけないでしょ」と諦めることを覚えさせられ、だんだん忘れていったのかもしれません。
では、どうありたいか?という「目的」はどうやって探していけばいいのでしょうか。
目的(どうありたいか?)を考えてから、その手段となる仕事を探す
目的の見つけ方

自分の中にある目的(状態)「どうありたいか?」「どんな影響を与えられる人になりたいか」を見つけるにはまず「自分の価値観」を知ることです。
価値観とは、「その人が大事にしていること」「行動基準となるもの」など色々な表現がありますが
目的を見つけるために分かりやすく表現すると価値観とは「自分らしさを表すもの」です。
人が生き生きしている時は、価値観が尊重されている時です。
あなたが今までもっとも「充実」していたのはどんな時ですか?
・学生の頃、文化祭でみんなで作品を作り上げたこと
・友達から相談されてアドバイスしたら喜ばれたことが嬉しかった!など
思いだしてみて下さい。
なかなか思い出せない人は、究極の質問をします。
イメージしてください。
あなたの人生最後の日、「どんな人」に「どんな言葉」をかけられたいですか?
この言葉をもらえた時こそ、あなたの心が満足するのではないでしょうか。
価値観はけしてひとつではありません。
価値観の種類や数、組み合わせで「自分らしさ」が作られています。
やりたくない仕事をして、自分らしさを見失ってしまうこともあります。
自分に嘘をついている限り、自分のことも好きになれません。
充実した仕事をするには、自分の価値観を知って「目的」を明確にすることです。
「どうありたいか?」と、目的が見つけられたら次は、どんな手段(仕事)を選ぶかです。
あなたの目的に、得意なことや、好きなことを少しずつ近づけていくには、自分の「強み」や「才能」を知ることです。
才能の具体的な見つけ方はこちらの記事へ「自分に合った仕事を見つける才能・強みを知る方法へ」

働く目的が「ある人」と「ない人」の違い

同じ職場で同じ業務をこなしていても、働く目的が「ある人」と「ない人」では見ている世界が違います。
例えば「喜んでもらうこと」という目的がある人なら、「どうすればもっとお客さんに喜ばれるだろう」と、目的をベースに仕事に取り組むことができます。
では、目的もなくただ生活(お金)のために仕事をしている人は、どこに意識を向ければいいのでしょうか?
目的があってもなくても何かしら不満は出てくるものですが、目的がなければムダに消耗する時間が増え、ストレスもたまります。
例えば、同じ給料なのに「なんで私のほうがしんどい仕事なの?」
たいした手当もつかないのに「また残業だ・・」と不満があったとします。
目的がない人は、ゴールがないためどっちの方向にいけばいいか分からず
対人トラブルになったり、環境のせいにして他人に振り回され苦しみ、しなくていいガマンばかりが増えていくかもしれません。

でも目的があれば、目的に沿った行動をすることで
「これは乗り越えないといけないな」
「これは意味のない我慢だな」
と、ひとつひとつは小さな選択でも1年、2年とたっていくと大きな変化へとなっていきます。
迷った時は「自分に嘘をつかない選択」をすることです。
同じ会社で、同じ仕事をしていても、働く目的があって仕事しているほうが充実した毎日が送れますよね。
目的に沿って行動をしていると、自然とワクワクしてくるものです。
