職場でいじめにあうと、会社に行くのも、人に会うのも怖くなってきます。
それでも会社は簡単に辞めてはいけないと思い込んでしまったり、
「退職したい」と言えたとしても、引き止められ辞めさせてもらえないこともあります。
その結果、いじめや嫌がらせが続くことで、だんだんと逃げる努力をしなくなってきます。
私も職場で無視されたり、仕事を教えてもらえなかったりといじめや嫌がらせの経験がありますが
モラハラといった精神的な暴力は、自分の存在価値を踏みにじられ、精神的なダメージは大きく、回復するまで相当な時間がかかりました。
でも、このブログにたどりついたあなたはまだ大丈夫です!
そこでこの記事では
1.職場でのいじめを我慢したことで無力になってしまう心理
2.職場でいじめられやすい人の特徴と対策
3.上司へのいじめ相談は逆効果になることも
を解説します。
自分がいじめによって、どこまで追い詰められているか冷静に把握し、無力になる前に対策をすることで、いじめでの辛い毎日から解放されていきます。
職場のいじめで無力になっていく心理
職場で、抵抗できない上司や先輩からのいじめや嫌がらせが続くことで
人は「どうせ何をしても意味がない」と逃げる努力すらしなくなってきます。
これを「学習性無力感」といいます。
学習性無力感とは、長期にわたってストレスの回避困難な環境に置かれた人や動物は、
その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという現象である。
引用「ウィキペディア」より
例えば、偉そうにしているだけの上司の下にいる社員は、仕事を頑張っても評価されない状況が続くことで、仕事への意欲がなくなる。
これは「どうせやってもムダ」だと学習したからです。
職場のいじめでは、上司や先輩、同僚から否定され続けることで、「私は何をやってもダメなんだ・・」とダメな自分を作り上げ
現状を変えるどころか、逃げだす気持ちすら起こらなくなっていきます。
そして、新たな人間関係を築こうとしなくなったり、他人の優しさも信用できなくなり、人間不信になっていく場合もあります。
私の場合も、それまでいじめられら経験もなく、初めて職場でいじめ対象となったときは
「会社は簡単には辞められない」
「つらいことも我慢しないといけない」
と自分の価値観に従うために、「怒られる私が悪い」と自己否定することで、自分なりに納得させるようになっていました。
その結果、「逃げてもいいんだ!」と気づき、退職を決めるまでずいぶん時間がかかりました。
人は、目の前の出来事(他人から否定されること)を真に受けた時、視野が狭くなってしまいます。
それは、その場の雰囲気でしか物事を見られなくなるからです。
会社を退職してからようやく「どうしてあの会社にこだわっていたのか」と、早く逃げ出さなかったことに後悔しました。
つまり、人は追い詰められたことで、逃げることすらしなくなっていきます。
だから、まだ気力があるうちに、次の準備をすることはとても重要です。
・いじめからのストレスが続くことで、逃げる努力すらしなくなっていく
・他人からの自己否定を真に受けることで、視野がせまくなる
・気力があるうちに、次の行動準備を始める
誰にでも合う場所、合わない場所、仕事の向き、不向きがあるだけで、今の会社がたまたま合わなかっただけ
誰にでも、才能はあります。
ただ、自分では気づいていないだけです。

職場でいじめられやすい人の特徴
今の職場でのいじめ改善、または新しい職場でいじめられないためにも、いじめられやすい人の特徴と対策を紹介します。
気が弱い人
いじめたり嫌がらせをする人は、劣等感をもっている人が多いです。
そのため、言い返してこない、仕事ができないなど自分より弱そうな人をターゲットにして、自分を優位に立たせ、自分のことを守ろうとします。
他人の言動、行動は自分にあてはめて考えているので、
いじめてくる相手の言葉は、実は自分の弱い部分を宣言しているようなものです。
詳しくは人を嫌いになる心理へ

対策としては、無理して好かれようとしないことです。
無理してほめたり、煽てたりすることで相手を刺激してしまいます。
いじめや嫌味、嫌がらせには反応しないで、他の同僚と同じように接して、冷静に大人の対応をすることです。
仕事ができる人
実は仕事ができない人だけでなく、できる人もいじめのターゲットになることもあります。
上司や、先輩、同僚があなたが仕事ができることに脅威を感じているからです。
そのため、自分の立場を守るため排除しようとしている場合もあります。
その対策は、報告するときは、具体的な感謝もそえることです。
つまり、相手の自尊心を満たすことを意識すること
無理して煽てるのではなく「○○先輩に教えてもらった通りしたことで、うまくいきました。」
といったように、ただ事実を伝えることです。
とはいえ、今までいじめられていた人にとったら社内でのコミュニケーションは難しく感じますよね。
私も自分から話しかけたり、上手く言葉がでてこないこともありました。
コミュニケーションが苦手な人は、「挨拶と笑顔」を意識するだけでも印象は大きく変わります。
笑顔は、人と人を近づける効果があります。
笑顔で挨拶をしても無視されるかもしれませんが、気にしないことです。
挨拶を返すか返さないかは相手の課題であって、あなたの課題ではないので切り離しましょう。
職場全体がいじめ体質の場合はこちらの記事へ「愚痴、悪口が多い職場にうんざりな毎日を変えたい人が今やるべきこと」
今後、転職するにしてもいじめ体質のある職場を選ばないためには、役立つ知識です。

いじめは上司に相談しても解決しない
職場でのいじめは上司に相談しましょう!とありますが、相談する相手を間違えることで逆効果になることもあります。
まとめる力、指導力もなく、ただ味方になってくれるだけの上司の場合だと
ひいきされていると思われ、いじめがひどくなることもあります。
特に女性は、平等に接することにこだわります。
また「気にしないように」となぐさめられることで、
もしかして私の考えすぎ?被害妄想?と思うこともあります。
これは言葉の受け取り方や、同じ状況にいたとしても、それぞれ見ている現実が違うからです。
これを「投影」といいます。詳しくはこちら「人間関係が辛い」その現実を創っていたのは、実は自分自身だった

私も、先輩からの仕事の注意や指導がいじめだと感じた時、上司に相談しましたが「あの人たちは言い方がきついだけだから」
と、何も解決せず終わりました。
同じ状況をみていても、人によってとらえ方は違います。(上司が無責任、指導力がないから職場全体がいじめ体質になっていく場合もありますが)
自分の気持ちを置き去りにして「他人からどう思われるか?」と、考えると生きづらくなっていくだけです。
他人に「自分の気持ちを分かってほしい」と思うより、「自分はどうしたいか?」と無気力になってしまう前に行動しましょう。
少しわがままになるくらいがちょうどいいかもしれません。
