会社の人間関係に疲れやすいのは「メンタルが弱いからだ・・」と自分を責めていませんか?
実は人は、敏感で繊細な気質をもった人がいます。これを「HSP」といいます。
例えば、職場内に機嫌が悪い上司がいたとします。
社内の緊張した空気を察して、息苦しさを感じる人もいれば
気にすることなく、いつも通りマイペースに仕事ができる人もいます。
みんな同じ職場にいても、感じ方はそれぞれ違います。
私もHSPのため、職場の人間関係には疲れやすく「この会社は合わない・・」と、転職を繰り返した時もありました。
でも、HSPの気質を理解できたら、会社の人間関係に疲れることは減ってきます。
まずは、あなたがHSPなのか診断してみましょう。
HSP診断テスト
あなたがHSPなのか診断するために、次の質問に感じたまま答えて下さい。(質問は23個あります)
- 少しでも当てはまる場合は「はい」
- まったく当てはまらない、あまり当てはまらない場合は「いいえ」
(診断結果は「はい」がいくつあるかで決まります。)
□ 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
□ 他人の気分によく左右される
□ 痛みにとても敏感である
□ 忙しい日が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
□ カフェインに敏感に反応する
□ 明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
□ 豊かな想像力を持ち、空想にふけやすい
□ 騒音に悩まされやすい
□ 美術や音楽に深く心動かされる
□ とても良心的である
□ すぐにびっくりする(仰天する)
□ 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
□ 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐ気づく(例えば、電灯の明るさを調整、席をかえるなど)
□ 一度にたくさんの事を頼まれるのがイヤだ
□ ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつけている
□ 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
□ あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
□ 空腹になると集中できないとか、気分が悪くなるといった強い反応が起こる
□ 生活に変化があると混乱する
□ デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
□ 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
□ 仕事をするとき、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
□ 子供の頃、親や教師は自分のことを「敏感だ」「内気だ」と思っていた
以上の質問で、12個以上に「はい」と答えたあなたはおそらくHSPでしょう。
ただし「はい」が少なくても、度合いが極端に強ければHSPかもしれません。
では、あらためてHSPの詳しい解説からしていきます。
HSPとは敏感で繊細な気質のこと
HSP(Highly Sensitive Person)とは、敏感で繊細な気質を持った人のことをいいます。
例えば
- 人に言われたことを気にしすぎてしまう
- 機嫌が悪い人がそばにいるだけで緊張する
- 他人が怒られているのを見ているだけで苦しくなる
- 人と長時間一緒にいると疲れてしまう など
周りの環境や人の気持ちを察してしまうことで、
会社の同僚だけでなく仲の良い友達でも、長く一緒にいると疲れやすくなります。
ですが、HSPの人みんなが同じような性格というわけでもありません。
同じHSPでも
- 引っ込み思案の内向型
- ムードメーカーやリーダー的な存在で刺激を求める外向型
など、いろいろなタイプの人がいます。
例えば、芸能人では外向的、リーダー的なイメージがあるロンドンブーツの田村淳さんもHSPだと公表されています。
2021年6月の「ダ・ヴィンチニュース」ではHSPについてのインタビュー記事もあります。ロンブー田村淳さんのHSP処世術「周りと意見が合わない時は、HSPのせいにしてます(笑)」
田村淳さんもHSPであることを知り、自分が何者なのか分かり、理解が深まってラクになった。とおっしゃってます。
では、なぜHSP気質の人は人間関係で疲れやすくなるのか?さらにくわしく解説していきます。
なぜHSPは会社の人間関係に疲れやすくなるのか?
HSPが職場の人間関係で疲れやすくなるのは、他人との境界線がないため、周りの感情を受け取りやすいからです。
また、他人の感情を受け取りやすいがために「目の敵」にされる場合もあります。
例えば、イライラした上司の感情をすべて受け取ってしまうことで、オドオドした態度になり
その姿をみた上司は、受け入れられた思ってしまいます。
そして「この人ならどんな態度をとってもいい」と学習し、エスカレートしていくことにも
つまり、言い方は悪いですが・・
いじめがいがあると思わせてしまいます。
では、HSP気質の人はどうすればいいのか?会社での接し方を解説します。
HSPの「人間関係の対処法」
会社では、”意識”して他人(同僚)と距離を置くことです。
他人の感情を受け入れないように、少しでも距離をとりましょう
例えば
- 同僚が困っていても、声をかけられるまでは手を貸さない
- 社内の重い空気を感じたら、トイレに行きひとりの時間を作る
- 昼休みはひとりで過ごすなど
同僚の問題(感情)を、自分から引き受けないことです。
同僚の問題(感情)を引き受けないというのは、
例えば、怒っている人のご機嫌をとったり
落ち込んでいる人を、励まそうとしたり
困っている人を見ていると、自分も辛くなりつい手を貸したくなりますが
それを繰り返すことで、気がつけば他人の問題をたくさん抱えていることになります。
そして、最終的には周りの人間関係に振り回され、あなた自身のエネルギーが切れてしまいます。
だから、「意識」して他人と距離をおき、他人と自分の感情に境界線を引くことです。
HSPの気質についてもっと詳しく知りたい方は「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本が参考になります。
HSPは会社員に向いてない?
会社の人間関係に疲れやすいHSP気質だからといって、みんな会社員に向いてないとは限りません。
人と接しながら仕事がしたい人もいれば、ひとり黙々と作業したい人もいます。
HSP気質は、あくまでもあなたの一部分でしかありません。
私の場合は、正社員から派遣となり、会社員に向いてないと確信したので今はフリーランスになりましたが
会社員が不向きだったのは、HSPで人疲れしやすいだけではありませんでした。
指示されるのが苦手(理解できない)、自分で考えながら動きたいなど
いろいろな要素が重なって、フリーランスに落ち着きました。
今は、会社員向いてないと思っている人も、もしかしたら今の会社が合わないだけかもしれません。
自分のことが分からないままでは、同じことの繰り返しです。
私がフリーランスの方が合っていると確信できたのは「コーチング」を受けてからでした。
コーチングとは、簡単にいえばコーチからの色々な質問に答えていくことで、自分の考えや本音を導きだしてくれる手法のことです。
くわしくは【コーチングを受けた体験談】転職をくり返す原因と適職が分かり収入3倍へ
本当に会社員が向いてないのか?
と、不安に思う人は一度、コーチングを受けて、あなたの”本音”を探ってみるのもおすすめです。
コーチングの受け方
コーチングを受けるには、まずコーチ探しからですが
個人でやっている人もいれば、会社(団体、組織)もあります。
また、コーチによって専門分野もあり、料金もピンキリです。
まずは、コーチングが自分に合っているか試すためにも初回は無料、または格安でお試しできるところがおすすめです。
くわしくはコーチングを受けたい人へ。オンライン可のおすすめ3社【無料体験もあり】
おすすめ3社の中でも「キャリート」ならHSP気質への理解もあり、特におすすめです。
HSP特有の悩みを説明するだけでも時間がかかります。
が、すでに理解されているコーチなら話も早そうですね。
では、会社員として転職を考えている人は何に気をつけて再就職先を探したらいいか?
HSPの失敗しない転職先の見つけ方
どんな仕事に就くのかも大事ですが、HSPの人は「職場環境(人、雰囲気など)」もとても重要になります。
いくら好きな仕事に就けたとしても、怖い上司がいるだけで本当の能力を発揮できなかったり
また、会社のオフィスがせまく、人の出入りが激しいことで敏感なHSPは集中できないこともあります。
そのため実際働く場所はどんな雰囲気なのか?も事前に確認しましょう。
たまに、面接場所と就業先が違う場合もあるので、職場見学も重要です。
が、なかなか自分から「どんな雰囲気の会社なのか?」とは、聞きづらいですよね。
自分では聞きずらいことを知るには、サポートしてもらう方法があります。
例えば「転職エージェント」なら、担当者さんに聞くことができます。
また、紹介予定派遣制度なら自分で判断できます。
紹介予定派遣とは、正社員を前提としてまず派遣として働き、その職場の雰囲気や仕事内容が分かってから正社員になれる制度です。
紹介予定派遣制度がある派遣会社ならテンプスタッフがあります。くわしくはテンプスタッフ公式サイトへ
私も派遣で働いていた時期もありましたが、人間関係も深くならず精神的にはすごく気楽でした。
- 働き方や適職を知りたい人はコーチング オンライン可おすすめ3社
- 転職エージェントを利用して職場の雰囲気を知る 転職エージェントまとめ記事へ
- 派遣で働いてから正社員を目指すなら テンプスタッフ(紹介予定派遣制度あり、事務系も多数)
HSPって生きづらい?
HSPは会社の人間関係でも疲れやすく、生きづらいと思うかもしれませんが
HSPだからこそ、人からの優しさや、周りの良いこと、良いものに気づき、深く味わうことができます。
例えば、同僚に親切にされたら嬉しくなったり
お客さんに「ありがとう」と言われたら幸せを感じたり
そんなの「誰でもそうじゃない?」と思うかもしれませんが、感じない人もいます。
誰かの笑顔で救われるってことも、誰にでもある感情ではありません。
また、周りの観察力や気づきが多いことを仕事に活かすこともできますし、
人の感情を察することで、コミュニケーション能力をアップさせることもできます。
今まで短所だと思ってたことも、立派な長所になります。
HSPは生きづらいと思えば、生きづらい毎日が続きます。
でも、この繊細で敏感な能力を最大限に活かそう!
と思えば、HSPという気質は「すごい才能だった!」と思えます。
あなたはHSPの気質は生きづらいと嘆いて終わりますか?
それとも才能として活かして、これからの人生変えていきますか?